この日は、みなさん朝先ず目のマダイを目指して手返しを繰り返しますが、一向に当たりがないまま時間だけが過ぎて行ったのであります。 |
そして、AM7時30分頃竿先を見つめていた私は、小さな当たりを見逃しませんでした。でも心の中では半信半疑で聞き合わせをするつもりで竿をゆっくり立てたところ、次の瞬間に竿は、海中に突っ込んでいたのであります。直ぐに仲乗りさんがやって来てアドバイスをしてくれて「マダイが引いてるときは無理にリールを巻こうとしないでドラッグを利かしてやれ。」と指示を受けながら何度かの突っ込みを無事にかわすことが出来てあと数メートルのところまで上がって来ました。 |
当然過去に、ここまで来てロッドキーパーに掛ける際にバラすと言う痛い経験をしているために今回は、慎重に0mのところまでは巻かずに0.5mくらいのところで止めて竿に一定のテンションを掛けたままロッドキーパーに掛けることが出来たのです。竿を立てて道糸を掴もうとしますがなかなか寄って来ません、そうしたら仲乗りさんがタモで道糸をこちらに寄せてくれて道糸を手繰ってビシをコマセバケツに入れてクッションゴムを持ったときに確実に魚が掛かってるテンションが分かったのでここで私は、間違いなく取れると確信したのであります。 |
慎重にハリスを手繰って行き船底の方から見事なピンクの魚体が現れたのであります。仲乗りさんが1発でタモ取りしてくれて船上に上がったとき私は思わず「やったー。」と叫んでおりました。当然のことながら次回からの投入の際にエサを付ける手が震えていたのは言うまでもありませでした。 |
周りの釣り客からは、ハリスは何メートル、棚は幾つと聞かれました。この日たった1回だけの当たりを見逃すことなく集中力を切らさなかったのが良かったと思われます。この日の釣果は、船中1枚の私だけが釣ったと言う渋い状態でありましたが、私自身の気分は最高でした。 |