この日は、低気圧の影響を受けるかと心配されましたが、我々の予想とは正反対の無風状態の凪でした。ここのノコギリ磯ですが西海では、最西端になりそこから先は太平洋が大きく広がる景色の良いところです。釣り人にとっては、超一級ポイントと言えるところですが、それとは裏腹に危険と隣り合わせの釣り座なのです。 |
この磯の由来は、磯があまりにも鋭く尖ったこぶが並んでいるためにこの名前が付いたと言うことらしいです。さて、このノコギリ磯での潮流の流れて行く方向は、満・干潮にかかわらず沖へ潮が出ていくと言う素晴らしい磯なのです。 |
今回は、釣友4人と釣行しましたが、我々は、ちょっと変わった釣り方でやったのです。先ず最初は、極普通のカゴ仕掛けなのですが、浮き止めを一切付けないでやると言う物でした。私は、こんなことして当たりがあっても浮きが沈まないのではないかと心配しましたが、これは完全に取り越し苦労でした。 |
一方、コマセのオキアミは、撒き方にちょっとした工夫を凝らして2種類の物を用意しました。当然オキアミは、ボイルした物で何の変哲もないものですが、1つは、6割程度溶かしたものもう1つは、3割程度とかしたものを使ったのです。これは潮の流れが速い海中に一定層にオキアミのコマセの層を作るためです。こうすれば撒きエサの効果も抜群に上がると判断したからです。 |
釣り方は、磯が切り立っていてとても危険なために1人づつ仕掛けを流して、その仕掛けが100mくらい流れて行ったら次の人と変わると言う順次ローテーションを繰り返すと言うやり方です。 |
こうして夜が明けて期待の第1投を行ったところ沖合50mくらいのところを流れていた大型のポリカン浮きが気が付いたら海中に突っ込んでいたのです。私は、慌てて糸ふけを取り大きく合わせたところ竿が海中に一気に突っ込んだのであります。起伏の激しい磯でのやり取りは非常に困難なものがあり残念ながら磯際のシモリに道糸を傷つけられてバラしてしまったのです。 |
それから仕掛けを作り直して再度投入したら今度は、何と磯際5mくらいを流れてるところで浮きが一気に海中に突っ込みました。今度こそはと頑張りましたが、あまりにも磯際でのやり取りは釣り人を有利にはさせてくれませんでした。またしても磯際でバラしてしまったのです。ここで釣友から「お前は少し休憩ね。」と言われて磯の先端から少し後ろにさがったのであります。 |
この間に釣友は、4kgクラスのヒラマサを釣り上げて行きます。こちらは焦るばかりで目の前に見える程に寄って来ているヒラマサに地団駄を踏んだのであります。午後からは潮が一段と速くなり我々は「行け行け釣り」なるものを試したのです。 |
これの仕掛けは、簡単で道糸にヨリモドシ1つを付けてあとは浮力を調整するための板錘を付けてハリス、ハリが付いてるものです。釣り方も簡単でコマセを撒きながら仕掛けを潮に乗せて流してやるものです。当たりは、それまでゆっくり出ていた道糸が一気に出されて行くことで当たりを取ります。 |
そうして3回目の当たりでやっと釣り上げたのが写真のヒラマサです。この日は、4人で13回当たりがあり3kgから7kgのヒラマサを5尾仕留めることが出来ました。更に、私は、1kgクラスのマダイ1枚、釣友が2kgクラスのシマアジ1枚と豪華な釣行となった訳であります。現在ではメジナを専門に狙っておられる釣り人がやってるためにヒラマサの声を聞きませんが、1度試してみては如何ですか。強烈な引き味を堪能出来ること間違いないです。 |