この日は、私の釣友6人と一緒に釣行したものです。先ずはエサのアジを釣ることからこの釣りは始まります。要するに、アジの泳がせ釣りでブリを釣ると言う物です。最初船は、エサのアジを釣るためのポイントに向かって行き、アジをサビキで釣るのですが、この日に限ってなかなかアジが釣れませんでした。1流し1投入と言うやり方で2時間近く掛かって100尾近いアジを釣り船長の判断でブリのポイントを目指したのであります。 |
この日初めてのブリの泳がせ釣りに私は、仕掛けも全く分からないまま釣友に渡された仕掛けを使ってアジを鼻掛けにして降ろして着底したら30cmくらい上げて当たりを待ってろと言われたのでその通りにしましたが、どのような当たりが来るのか全く分からない状態だったのであります。そうすると釣友が教えてくれました。「5.4mの磯竿が海中に突っ込んで竿が船縁と平行になったら大きく合わせろ。」と言われたのであります。仕掛けを投入して暫くは当たりがありませんでしたが、島の沖合で1000尾以上のブリがナブラを作ってバチャバチャやってるではありませんか。船長曰く「30分程待ってろ。その内あれが海中に潜って食って来るから。」と言われたのであります。 |
そして、遂に私に当たりが、それも竿を押さえ込むようなものがありました。昔イシダイを狙ってたときのことを思い出しました。当たりがあると船長から「まだまだ待てよ。」と指示があり、アジを完全に食い込むまで待たなければいけないのです。これが時間にして1,2分程のこともあれば2,3分も待たされることもありでドキドキする瞬間なのです。 |
最初の内の当たりは、完全に食い込むところまでは行かずに、ブリは、エサのアジを離してしまったようです。この釣りでは兎に角新鮮な元気の良いアジでなければブリは食って来ません。何度かの投入を繰り返して弱ってエサにならなくなったアジは、今度は人間のエサになるのでクーラーへ入れておきます。 |
そうして、とうとうブリがアジを完全に食い込む程の当たりがやって来ました。海中に突っ込んだ竿を大きく合わせると竿がそこから全く動きません。当然ながらリールを巻くこと何か全く出来ない状態を1分くらい耐えてから今度は人間が攻撃に出る番です。少しずつ弱って行くブリをポンピングしながら巻いて行きます。40m程の水深から5分くらい掛けてやり取りをしながらと言っても絶対に道糸を出すことはしませんが海面に出て来たブリを船長が1発でタモ取りしてくれます。 |
この日私は、左舷の艫に釣り座を構えさせて貰ったのですが、絶好調で可成りの当たりがあり中にはアジを食い始めたなと思った次の瞬間には、竿は一気に海中に突っ込む程の大物もありました。この日エサ釣りに時間を費やしたために船長の計らいで時間を延長して頂いて午後3時過ぎまで釣ることが出来ました。最後の1投までしっかりとブリを釣り上げることが出来て、私はこのクラスのブリを4尾釣ることが出来たのであります。 |
我々仕立て船のルールで決めている乗船者全員で均等に分けると言うことで写真の2尾のブリとエサのアジ、エサ釣りのときに釣れたウマズラハゲを頂いたのであります。因みに、船中釣果は7人でブリ16尾と言う大漁でありました。最近では、この小水無瀬諸島で、ルアーフィッシングによる釣りが流行ってるようであります。アジの大きさを見て貰えば分かると思いますが25cmから40cm近い物でなければ直ぐに弱ってしまってエサにならないのです。アジの泳がせで大物のブリ釣りに挑戦してみては如何ですか。大物との格闘を堪能出来ること間違いないです。 |