この日は、久しぶりの釣行で安全面のことを考えて沖磯は諦めて防波堤で釣ることにしたのであります。防波堤と言っても渡船して貰わなければ渡れない沖合3kmのところにある物で全長が約1km、幅が10m、高さが5mもある大きなものなのであります。これだけ大きな防波堤でも釣れるポイントは決まっていて釣り人は、みなさん独自の秘密のポイントを持っておられるようであります。 |
この日私は、親父と一緒に釣行したのでありますが、久しぶりの釣行だったために渡船の船長の推薦するポイントに迷わず入った訳であります。まだ夜が明けない内に渡って明け方までは棚を深くしてマダイを狙いますが、このときはマダイは釣れませんでした。 |
夜明けと共に浮き下をカゴまで10mとして投入を繰り返し続けました。そのとき親父の仕掛けのハリが切れたと言うので、私の竿を防波堤に置いてハリを結び直してたときのことです。何か物音がしたと思ったら私の竿が引っ張られてるではありませんか。浮きが何処にあったかも分からず大きく竿を合わせますと魚が乗った感触がありました。難なくそのワカナを上げて直ぐにエラの奥に包丁を入れて締めてやりました。それからは竿は常に手持ちでやり続けました。 |
納竿の12時までに私がワカナ8尾、小さなマダイ1尾、アジ1尾と親父がワカナを4尾釣り上げました。 |
現在でも毎年のようにワカナ、ヒラマサ、マダイの釣れるポイントとして全国的にも珍しい沖の防波堤なのです。防波堤だから多少の波にも強いし、何せ仕掛けを遠投するときに磯に比べて手前祭りする可能性が殆どないのが楽なところです。9月から12月にかけては、これらの魚が釣れる大きなチャンスです。あなたも挑戦してみては如何ですか。もしかすると大物と巡り会えるかも知れませんよ。 |