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ヒラマサ 解説
釣り方 ポイント
潮通しの良い表向きの磯、波止など。
瀬、テトラ周り、深み、かけ上がり、水道などの海底が変化に富んだところなど。
潮と潮が当たるような潮目、渦を巻くようなところなど。
潮・海況
潮は、あまり速く流れ過ぎても駄目で、動いていればよいとされている。因みに、一般成人が歩く速さは、1分間に80mとされているので、これの1/4以下の速さとするならば、1分間に20m以下の速さが大体の目安となる。
海況は、多少波があった方がよいとされている。理想的には、1.5mくらいであるが、まあ大体2.5mくらいまでを目安としたい。
時合い
朝先ずめ、夕先ずめの各2時間、満干潮の潮の動き始め、潮止まりの各1時間は、最高の時間帯であるので集中して手返ししたい。
渡礁して直ぐ、エサ取りの全くいない時間帯もチャンスである。
付けエサが残って戻るようになると、ヒラマサが回ってる可能性が高くなるので大きなチャンスである。
時期による変化はあるが、海面5m前後から海面30mくらいまでを目安としたい。
浜田の場合は、3ヒロ(5.1m)から18ヒロ(30.6m)を目安としたい。
高島の場合は、4ヒロ(6.8m)から9ヒロ(15.3m)を目安としたい。
投入
潮の状況にもよるが磯では、あまり遠投しなくてよいので、大体20m前後を目安としたい。
波止の場合は、ある程度遠投が必要となるが、それでも20mから30mを目安としたい。
投入ポイントは、この辺で当たりがあるとイメージするところより潮上へ投げること。あまりポイントより離れていると折角ポイントへ仕掛けが流れても、既に付けエサが取られていることがあるので注意が必要である。
流し
周りの釣り人との状況にもよるが磯では、100m以上流して大ヒラマサが食って来たこともあるので、付けエサが残る限り流してもOKだと思われる。
波止の場合は、同様に流してもOKだが、混雑しているときは、あまり流し過ぎないように注意が必要である。
流し方は、浮きが立って、仕掛けが馴染んだら少しずつスプールから出る程度で道糸を出してやればOKである。あまり一気に出すと返って糸ふけが大きく出るので、ちょっと道糸が張り気味くらいな感じで出すのが理想とされている。特にヒラマサの場合は、糸ふけが出てると食いが悪いような感じがするので注意が必要である。
誘い
竿をあまり大きくしゃくるような誘いは、全く必要ないと考える。ある程度の潮流があるなら出て行ってる道糸を止めたり出したりすることで十分な誘いになる。
当たり
食い渋ってない限り浮きが一気に消し込んで竿まで当たりが来ることがよくある。
ヒラマサの当たりは、いつ来るか分かりません。竿は、常に手に持っておくか、竿掛けに掛けて置くかにしましょう。絶対に竿から目を離さないようにしないと、竿を海中に持って行かれたり、酷い場合は、竿、竿掛けもろ共海中に持って行かれるので注意が必要となる。
合わせ
合わせは、殆ど必要ない。大体浮きが完全に消し込んでからゆっくり合わせるくらいの余裕が必要である。糸ふけを取ったら大きな合わせは、全く必要なく、竿を立てる程度の合わせで十分である。
合わせたときの引きでヒラマサの大きさを出来る限り把握したいものである。
やり取り
60cm未満のヒラマサならば強引なやり取りでも問題ないが、あまり無理をするとばらすことになるので注意が必要である。やり取りをする程でもないが、瀬、テトラへ潜られないような対応が必要である。
60cm以上80cm未満のヒラマサならばやり取りが必要である。仕掛けの太さにもよるが、沖で弱らせるか、一気に巻き上げるかの2つの方法がある。
沖で弱らせる場合は、あまり無理をしないで、ある程度の負荷をかけながらヒラマサを自由に泳がせてから巻きにかかる。
一気に巻き上げる場合は、竿を立てるのではなく、横に寝かせる感じで保ちながら強引に巻くと瀬、テトラへ潜らないで岸へ寄って来る。しかし、岸近くに寄って来てもヒラマサは、全く弱ってないことを肝に銘じることである。
80cm以上の大ヒラマサになると完全にやり取りが必要となる。上記の沖で弱らせるやり方と一気に巻くやり方を両方使うくらいの気持ちがないと取れる確立は、低いと思われる。
最初は、沖で弱らせるやり方でやり、岸近くでも対応出来るまで弱ったならば、一気に巻くやり方で浮かせて取り込みへ持って行くことである。
取り込み
60cm未満のヒラマサでも岸近くに寄って来ると、必ず横に走ったり、急激に潜ったりするので、あまり無理をするとばらすことになる。確実に空気を吸わせてから取り込む必要がある。
60cm以上80cm未満のヒラマサになると海面近くへ浮いて来ても安心しないことである。横へ一気に走ったり、急激に凄い力で潜って瀬に持って行かれることがあるので、ここはひたすら耐えるしか方法はないと思われる。確実に空気を吸わせてからタモ取りする必要がある。
80cm以上の大ヒラマサになると海面近くに浮いて来たときに、横へ一気に走ることがあるので、いつでも動けるような体勢を取って置きたいものである。さらに、急激に凄い力で潜って瀬に持って行かれることがあるので、ここはひたすら耐えるしか方法はないと思われる。もし、耐えられない程、ヒラマサが元気だった場合は、力任せに浮かせるしか方法はないでしょう。出来る限りやり取りをするところで弱らせて置きたいものである。そして、確実に空気を吸わせてからタモ取りする必要がある。大ヒラマサを取るには、ポイントの状況、仕掛け、運の強さ、強引さ、柔軟さの全てが一致したときに可能性が高いということである。